石川県金沢市にある香の専門店 香舗伽羅
皆様は香りで季節を感じることはありませんか?
街中を歩いているとそこはかとなく漂ってくる金木犀の甘い香りに秋を感じ、水仙の香りは冬を感じ。
お花の香りで季節を感じることが多いですね。
今はまだまだ寒く蕾は固く閉ざされその日を待っているような状態でしょう。
2月4日が立春、百花に魁て咲く花といえば「梅」でしょうか?そろそろ梅の開花のニュースが聞かれる頃ですね。
所でこんな言い伝え聞いたことありますか?
京都御所に「左近の桜」「右近の橘」が植えられていますが、この桜は、もともと梅であったといいます。
村上天皇の時に、火災で梅の木が倒れ、紀貫之(きのつらゆき)の娘の梅を献上させたところ、娘が
「勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問わば いかが答えん」大鏡より
《意味》
「天皇のご命令ですので、この梅の木を差し上げますが、毎年この木に来る鶯(うぐいす)に、私の宿はどこですか?と問われれば、どう答えたらいいでしょうか?」
と梅との別れを歌にし献上しました。この歌に心をうたれた天皇は、梅を返し桜に植え替えたということです。鶯宿梅(おうしゅくばい)の伝説として伝わっています。
そんな梅の香りをお香にし、甘酸っぱい香りを楽しめるよう作られた物もあります。
また大地からむくむくと湧き上がる息吹を感じるお香や華やかなお花の香りなどたくさんあり色々な場面で香りを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
せせらぎ通り商店街にあるお香の専門店 香舗伽羅