石川県金沢市にあるお香の専門店 香舗伽羅
ご縁をいただいているある僧侶の方からの「なるほど情報」をお届けします。
皆様はお参りをする時、手を合わせるのは身体のどの辺りですか?
あまり意識したことはないかもしれませんが、ほとんどの人は「顔の前」か「胸の前」で合掌しますよね。
決まった合掌の仕方はないかもしれませんが、顔の前でする合掌は「お願い」で、胸の前でする合掌は「聞法」(もんぼう)だそうです。
顔の前は何故お願いかといいますと、叶えるという字に依るらしいです。口に十と書きます。口の前に指を十本持ってくると叶うことになる、なるほど。
胸の前の合掌は亡くなった人を供養するとき思いの詰まっている胸の前に手が来る、そして安らかにお眠り下さいという思いを手向けます。そしてどうしたら安らかな思いで眠られるのかを学ばなければなりません。つまり私たちが心配をかけない生き方をすることで安らかな眠りにつける。ここで仏法を学ぶ聞法が始まるということです、なるほど。
あなたの合掌は先祖に何かをねだる口の前の合掌なのか、生き方を学ぶ胸の前なのか、二つの掌(たなごころ)を合わせることは、心を一つにして気持ちを安静にする効果があります。
コロナ禍で帰省、お墓参りも自粛ムードではありますが、ご自宅から手を合わせ、気持ちだけでも寄り添ってみてはいかがでしょうか。
合掌
せせらぎ通り商店街にあるお香の専門店 香舗伽羅